FCCが『機密性の高い個人情報』とするもの
米国FCCは顧客固有ネットワーク情報(CPNI)の例として、発信先の電話番号、通話頻度、通話時間、通話時刻を挙げ、通信事業者が保有する機密性の高い個人情報だと説明しています。これらは会話本文ではありませんが、通信関係そのものを示します。
毎週同じ時刻の長電話、深夜だけ増える連絡、特定の相手との急な連絡増加。単独の記録から内容は分からなくても、継続的なパターンから関係の強さや生活上の変化を推測できます。
暗号化が守る範囲とは別に残る
エンドツーエンド暗号化は、通常、メッセージや通話の内容を第三者が読めないようにします。一方、通信を届けるために必要な相手先、時刻、データ量などの一部は、サービスやネットワークの運用上扱われます。
どのメタデータが誰に見えるかは、通信方式、サービス設計、法域、ログ保持方針で異なります。『本文が暗号化されているから、関係も完全に見えない』とは限りません。
接触記録の集中を減らす
個人、仕事、取材、支援活動など性質の異なる連絡を同じアカウントと同じプロファイルへ集めるほど、ひとつの記録から全体の関係が見えやすくなります。用途を分け、不要な通話履歴や連絡先同期を見直します。
- 用途別にアカウントとプロファイルを分ける
- 連絡先のクラウド同期先を確認する
- アプリが収集する診断・利用データを見直す
- 本文暗号化だけで匿名になると考えない